2020年1月17日金曜日

退職後の目的を持つ

 退職後に、何らかの目的を持たなければなりません。

 勤勉な人は、職場では物事の進め方を承知していますが、仕事を失い、多くの自由を手にすると、とたんに自分を見失ってしまいます。高い生産性と業績から得ていた自負心も粉々に打ち砕かれます。こういう人は、生きる目的を職場に決めてもらっていたので、仕事を失えば目的も消えます。これまで、自分自身を探求し、自分は人生で何をしたいのかを考えたことが無かったのです。

 退職後、仕事がない生活では、目的を持っているかいないかは、生死を分ける事柄です。統計によると、引退した人で人生の目的がない人は長生きができません。十人のうち七人は、二年以内に死にます。永遠にこの世を去るまでに、年金を受け取る平均回数は十三回にすぎません。仕事中毒のこのような人々は、仕事を失うと目的も自負心も失ってしまいます。別の目的を持つことができれば、それが意欲の源となり、寿命もぐっと長くなります。

 自分にとって、仕事は重要なものだったかもしれません。創造性が発揮できる大切な場であったかもしれません。でも、引退した今は、自由時間を大切にするべきです。さまざまな活動も創造性を発揮出来る場所に成りえます。仕事以外の場所から、生産性や目標達成の意識を得ることもできます。

 まず、自分の目的を持たなくてはなりません。それが、創造性を活用するための第一歩です。最大の課題は、自分の内面を見つめ、目的を発見し、その目的を生きることです。
 
 仕事であれ、遊びであれ、成功をおさめている人々は自分が生きる目的を持っています。中には、次のような方法で自由時間の中に目的を見出した人もいます。

・人々の生活を改善する
・コミュニティ活動などに貢献する
・創造的な表現を見つける
・発見や挑戦に参加する
・環境保護に協力する
・人生の楽しみ方を他の人々に教える
・意欲をかきたてる課題を達成する
・健康と福祉を増進する
・個人の幸福と満足を作り出す

 退職後の自由時間のさまざまな活動に意味を発見することもできます。自分で自分に教育的使命、人助け使命、自己実現指名などを課してもいいでしょう。重要な目的があれば、活力はどんどん出てきます。ストレスは減り、生活のバランスもよくなります。

 カギは、情熱が持てる目的を持つことです。人生の究極的な目標または使命を作り出すことができれば、常に燃え上がる意欲を持ち、人生をエキサイティングで面白いものにできます。その結果、常に成長し、学習します。

 人生の目的は、自分のエッセンスと夢に基づくものでなくてはなりません。目的を持っていれば、一つ一つの課題、行動、状況が全て意味のあるものになります。

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