2020年2月15日土曜日

笑える能力

 笑える能力は、充実した人生を送るための貴重な資産です。大抵の人は、自分がユーモアのセンスを持っていると考えていますが、実際にユーモアを示せる人はほとんどいません。私が出会った人々の中には、きまじめすぎて、せっかくのユーモア精神を台無しにしている人もいます。
 
 アメリカの有名なコメディアン、ジョージ・バーンズは百歳まで生きられそうな気がしていました。九十代になってからは、百歳の記念出演契約を始めました。バーンズがこれほど長く生きられたのは、人生を通して持ち続けた前向きの心構えのためです。彼は、ユーモアで生計を立てていました。仕事によって彼の健康が増進したことは間違いありません。

 研究者によると、一日に何回も大笑いすれば、十五キロメートル走った時と同じ効果が得られるといいます。
 
 ユーモアは健康にいいだけでなく、創造性を高めるためにも効果的です。驚くべき解決法はユーモアで触発される場合が多いです。まじめさは、クリエイティブな流れを妨げます。

 たくさんのストレスやプレッシャー、深刻な状況にさらされている人は、ジョークの本を広げるといいです。なんでもいいから、一緒に笑える人と集まって笑いましょう。ふざけたことをしてっみましょう。きっと、クリエイティブなアイデアがどんどん湧き出してきます。

 我を忘れるほど何かに夢中になったことがない人は、夢中になってみるべきです。「人生は、深刻に受け止めるには重要すぎる」とはよく言われる言葉です。でも、これが意味することに注意を払った人はどれだけいるでしょうか。あなたは人生を真剣に考えすぎていないでしょうか?

 笑ったり、遊んだり、馬鹿げたりする時間はありますか?いつもいつも深刻で理性的であろうとすると、創造性を壊すことになります。きまじめすぎて、面白みのない人が、人生の生き方について驚くような新しいアイデアを考えつくことは滅多にありません。

 遊びは、クリエイティブに生きるときの中心になるものです。遊ぶこと、ふざけることは、私たちの頭を刺激する素晴らしい方法です。おもしろいことをしているときには、私たちはリラックスし、熱中しています。時には、突飛なこともしてみます。

 こういうことが、創造的な精神を触発します。

2020年1月22日水曜日

人生で本当に大切なこと

 仕事のモラルは、私たちにとってプラス面よりマイナス面の方が多いです。仕事中心、金中心の精神構造を捨てないと、幸福のために何が本当に大事かはわからないでしょう。そろそろ仕事のモラルを変える時です。このモラルのおかげで、私たちは奴隷になっています。勤労の美徳を見直すことは、とっくの昔にやっておくべきことでした。

 私たちは1980年代に適度という概念を失ってしまいました。そして、もっと多くのモノ、もっと大きなモノを常に追い求めるという価値観を育ててきました。で90年代末以降は、ほどほどの額のお金をため、もっと価値のある生活のために引退するという18世紀風の生き方が見直されています。モノを求めて働き続けるより、人としての内面的な成長を求める方が、人生の満足や幸福が増すに違いありません。

 勤労の美徳とモノに対するこだわりを強調しない。そういう時代が来ようとしています。生活のために働くことは必要ですが、たいていの人々が考えるレベルの働き方は必要ありません。物質的な目標をほどほどにすることにより、環境は驚くほど改善され、もっとのんびりした生活を楽しむことができるようになります。

 現代社会が重視している価値観にはいくつか欠点があります。もしその価値観を盲目的に信じているなら、ものごとを違う方法で見てみましょう。仕事には価値があり、遊びはくだらない、と固く信じていると、失業したときや退職したときにうまく適応できません。働いている場合でも、この価値観では人生がアンバランスになり、満足できません。

 考え方をオープンにして、仕事のモラルと物質主義に重点を置かないようにしましょう。ほどほどんに働くことには多くの利点があります。仕事から離れる時間は、新しいことを学び、人間として成長できるチャンスです。長時間働き、便利なものや気の利いたものをたくさん所有している人が、ほどほどに働き少ないものしか持っていない人よりも優れているとは限りません。また、物に執着していると、他の人々や環境から遠ざかる傾向があります。

 車や家、コンピューターなど私たちを取り巻くモノは確かに便利ですが、それ以上のものではありません。モノは幸福の源泉には成りえません。私たちが所有するモノ、住む場所、そして仕事は、重要性で言えば二次元的なものです。本当の成功は、所有するモノや仕事で測るものではありません。

 私たちのアイデンティティーはモノとは別の次元にあります。結局、重要な唯一のことは、現在、私たちがどう生きているかということです。何を学び、どれだけ笑い、どれだけの愛を周囲の世界に注いでいるか。それこそ、人生で本当に大切なことです。

2020年1月17日金曜日

退職後の目的を持つ

 退職後に、何らかの目的を持たなければなりません。

 勤勉な人は、職場では物事の進め方を承知していますが、仕事を失い、多くの自由を手にすると、とたんに自分を見失ってしまいます。高い生産性と業績から得ていた自負心も粉々に打ち砕かれます。こういう人は、生きる目的を職場に決めてもらっていたので、仕事を失えば目的も消えます。これまで、自分自身を探求し、自分は人生で何をしたいのかを考えたことが無かったのです。

 退職後、仕事がない生活では、目的を持っているかいないかは、生死を分ける事柄です。統計によると、引退した人で人生の目的がない人は長生きができません。十人のうち七人は、二年以内に死にます。永遠にこの世を去るまでに、年金を受け取る平均回数は十三回にすぎません。仕事中毒のこのような人々は、仕事を失うと目的も自負心も失ってしまいます。別の目的を持つことができれば、それが意欲の源となり、寿命もぐっと長くなります。

 自分にとって、仕事は重要なものだったかもしれません。創造性が発揮できる大切な場であったかもしれません。でも、引退した今は、自由時間を大切にするべきです。さまざまな活動も創造性を発揮出来る場所に成りえます。仕事以外の場所から、生産性や目標達成の意識を得ることもできます。

 まず、自分の目的を持たなくてはなりません。それが、創造性を活用するための第一歩です。最大の課題は、自分の内面を見つめ、目的を発見し、その目的を生きることです。
 
 仕事であれ、遊びであれ、成功をおさめている人々は自分が生きる目的を持っています。中には、次のような方法で自由時間の中に目的を見出した人もいます。

・人々の生活を改善する
・コミュニティ活動などに貢献する
・創造的な表現を見つける
・発見や挑戦に参加する
・環境保護に協力する
・人生の楽しみ方を他の人々に教える
・意欲をかきたてる課題を達成する
・健康と福祉を増進する
・個人の幸福と満足を作り出す

 退職後の自由時間のさまざまな活動に意味を発見することもできます。自分で自分に教育的使命、人助け使命、自己実現指名などを課してもいいでしょう。重要な目的があれば、活力はどんどん出てきます。ストレスは減り、生活のバランスもよくなります。

 カギは、情熱が持てる目的を持つことです。人生の究極的な目標または使命を作り出すことができれば、常に燃え上がる意欲を持ち、人生をエキサイティングで面白いものにできます。その結果、常に成長し、学習します。

 人生の目的は、自分のエッセンスと夢に基づくものでなくてはなりません。目的を持っていれば、一つ一つの課題、行動、状況が全て意味のあるものになります。

2020年1月12日日曜日

退職後、一人を楽しむ

 退職後、働かないことの喜びを心底味わうためには、一人の時間の楽しみ方を学ばなければなりません。一人の時間は、人間として学び、成長する時間です。また、熱にうかされたような忙しさの中で、ちょっと立ち止まる時間でもあります。ヒンズー教のことわざに、「人は一人の時に成長する」というのがあります。自分自身をよく知るためには、一人でいる時間が必要です。一人の時間は、神亜星についての哲学的問題を考える時間です。

 「一人ぼっち」には憂鬱や悲しみが漂っていますが、「独り居」には満足や喜びが感じられます。洗練された人や自己実現した人は、ひとりの時間を大切にします。ひとりの時間から逃げ出さないで、逆に、一人の時間を求めます。こういう人たちは、退職後、さまざまな自由時間の活動の中で、一人でする活動に秀でています。自己実現した人々は、自分の内面から大きな満足を得ています。

 自己実現した人は一匹狼というわけではありません。一匹狼は他の人とうまく折り合えません。神経質で秘密主義で、考え方が柔軟ではありません。一方、自己実現した人は、健全で、他人とうまくやれる人です。独立心は強いですが、他の人々と過ごす時間も楽しめます。自分で自分の進む方向を決められるため、他人に自分を印象づける必要も、他人から好かれる必要も感じません。

 このようにクリエイティブに生きている人は、人生を楽しむ能力を育てています。独立心があるから、一人で働くことも一人で遊ぶこともできます。自己実現した人は、自分のアイデンティティーの土台を社会的な集団に置いていません。自分の信念と欲求の元に一人で立ち、他人からの批判や反対を受けても立つことができます。

 退職後、自己実現を経験したいなら、一人の時間をたのしめるようにすることです。自己実現できる人は、自分の内面生活の質が外面生活の質を決めるということを認識しています。

 自己開発と自己実現への道はとても神秘的です。一人で過ごす時間が増えると、自分の内面を探索する時間も増えます。じっくり考え、瞑想し、成長するチャンスにつながります。そして、いつか悟りの境地に達するかもしれません。

2020年1月6日月曜日

転職、退職に失敗は無い

転職、退職は失敗でしょうか?

 転職や退職に失敗はありません。転職や退職を決意しても、多くの人びとが不安を抱きます。もしかしたら、今までの会社の方が良かったかもしれない、もう少し我慢が足りなかったのではないか、もしかしたら給料が下がって生活ができないかもしれない、これから人間関係がうまくいかなくなるかもしれない、そんなことを思ってしまうかもしれません。

 でも、「変わることは良いこと」という見方にすればどうでしょうか。環境を変えることで、自分が生きていく上で本当に大事にしたいことが分かってきます。
 
 転職や退職は「旅行」だととらえるのはどうでしょうか。場所を移動し、新しい経験や体験をするという意味では、転職や退職は旅行に似ています。

 旅行に成功も失敗もあります。もちろん、ホテル選びに失敗したとか、旅行先の天候が悪かったといった、ちょっとした失敗もあります。でも、それも含めて旅行です。ホテルの夕食がいまいちだったからといって「この旅行は失敗だったな」と頭を抱える人はいません。ホテルの外で食べるか、もっと食事が美味しいホテルを探せばいいだけです。
 
 転職や退職に成功も失敗もないのと同じです。仮に年収が落ちてもそのことによって、転職や退職の全てが失敗だったことにはなりません。
 
 転職や退職は、旅行のようにおもしろく、そこには新しい発見があります。人生の発見です。そうとらえれば、気も楽に自由になります。

 転職や退職は最終的には、本人が決めることですが、今の会社を絶対辞めた方がよいというケースがあります。それは、過労やハラスメントによって鬱状態になっている社員が発生しているような場合です。
 
 過労やハラスメントなどによって鬱病になったり、それに近い状態になると、判断能力も著しく低下します。鬱状態になると、仕事を辞めた方が良いという正しい判断ができず、自殺という最悪の結果になってしまうかもしれません。

 現実に鬱病などで追い込まれている人に対して、安易に「もっと頑張れ、我慢のしどころだ」と不適切に言ってしまう人が後を絶たないのも事実です。そもそもそのような状況になるまで放置することは、経営の本質が問われます。

 もし、今の仕事が辛くて、毎日が憂鬱だとしたら、それは転職や退職を考える立派な理由になりえます。

2020年1月2日木曜日

パラダイム

パラダイム・シフト

 自分は仕事に関係のない活動を楽しむ時に、いつも不安感や罪悪感を感じるでしょうか?もしそうなら、失業や退職によって増える自由時間を活用するには、パラダイム・シフトが必要です。パラダイムとは、「ある状況についてある集団が共有する思考の枠組み」のことです。古いパラダイムから新しいパラダイムにシフトするということは、古い問題を新しい考え方でとらえるということです。通常、新しいパラダイムには、常に存在していながら見落とされていた原則を含みます。

 自分のパラダイム・シフトは、自由時間に関する自分の信念を変化させるものでなくてはなりません。まず、第一に、自由時間は仕事と同じように追求する価値があるもの、とみなす必要があります。一日中が自由時間という生活は、焦点が定まらなくてつまらないとは限りません。自由時間は、昼間からテレビのメロドラマを見たり、同じ映画のビデオを何回も見たりするようなつまらない活動で埋められる孤独な時間ではありません。もっとも、古い信念にしがみついている人々には、そういう生活が待っているかもしれません。自由時間とは、人生の充実感を味わう時間です。

 成功は、仕事がなくても、仕事がある時と同じように味わうことができます。社会が押し付ける成功はいい仕事、大きな家そして高級車。でも、これだけが成功を意味するのではありません。

 パラダイム・シフトを行えば、成功の意味も変わってきます。

成功とは?
よく笑い、たくさん愛すること
聡明な人々の尊敬と子供たちの親愛を得ること
正直な批評家に認められ、偽りの友人の裏切りに耐えること
美を賞賛すること
他人の中の最高のものを見つけること
見返りのことなど一切考えずに自分を献身的に捧げること
健康な子供、救われた魂、美しい庭、改善された社会状況を通して、世界をほんの少しよくすること
熱心に遊んで笑い、思いきり歌うこと
あなたが生きているおかげで 、たった一人でも慰められた人がいると知っていること
これが成功するということだ
 ―――――ラルフ・ワルド・エマーソン

 仕事がないということイコール非生産的でも負け組でもありません。自分で自分のことを負け組だと認めたときのみ、自分が負け組になります。認識が全てです。仕事がないから非生産的だとかんがえているならば、自分自身に対する認識を変えるべきです。自由時間がたっぷりあり、自己実現という生産的な追求ができるのだから、自分は勝ち組ではないか。この世界の歴史上においても、こんなチャンスを持っていた人はあまりいません。

 古代ギリシャでは、プラトンやアリストテレスといった偉大な哲学者が正しい認識を持っていました。自由時間を追求することは、怠慢な行為でも役立たずの行為でもありません。豊かな自由時間は自己認識を深めることに使われましたが、これは人生でもっとも高尚な行為でした。自由時間を得ていた人は皆、自己実現を行う高い特権を与えられていました。自由時間がたっぷりある生活は、さまざまなチャンスを与えてくれます。私も特権意識を持ってしかるべきです。

2019年12月22日日曜日

安定した職場

 安定した職場など幻影にすぎません。



 1961年のミュージカル「努力しないで出世する方法」はアメリカの企業社会を皮肉った舞台ですが、1995年にブロードウェーでリバイバルされました。このミュージカルによれば、出世を目指す人は上司の機嫌を取り、前途のあるチームに入り、前途のない人を裏切らなければなりません。成功するためには、出世街道を万進している人に対してイエスマンまたはイエスウーマンになります。さらに重要なことは、他の人が何をしているかよくわからないほど大規模な会社を選ぶことです。大規模な官庁もいいでしょう。社内メモは実際には役立ちませんが、出世するためにはそれをよく読み、たくさんのメモを書いて、自分の名前ができるだけ人の目につくようにします。成功できるか否かは、知性や実際の業績よりも、いかにリスクを避けられるかで決まります。

 これは今日の自分の姿ではないでしょうか?自分は大規模や官庁は安定していると思っていないでしょうか?忠誠心と滅私奉公を引き換えに、退職するまでずっと雇用してくれると期待していないでしょうか?メモを書き、イエスマンを続けていれば、雇用主は自分を貴重な人材だと思って大事にしてくれると考えていないでしょうか?高い給与をくれ、どんどん昇進させてくれると思い込んでいないでしょうか?

 こういうことを期待しているなら、ある経営コンサルタントに言わせれば、自分は愚か者の一人です。驚くほど多くの人びとが、若者も年寄りも、こういう期待を抱いています。フルタイムの仕事は安定しており、出世階段を登るチャンスがあるという期待は、最近まで大半の教育者や両親、社会が抱いていました。でも、今もこの期待を持っているなら、自分は現実を見ないで、ファンタジーを追い求めています。

 今日、安定した職場など幻影にすぎません。ここ数年で、従来のような職場は減り続けています。安定した職場は、恐竜と同様、絶滅の道をたどっています。間違った期待を抱いていることを他の人びとのせいにしてはいけません。それは、自分自身の責任です。「揺りかごから墓場まで」の終身雇用は数年前からファンタジーになっており、自分が生きている間に再び現実になることはないでしょう。

 いまだに企業を安全な場所と考え、しがみついている人びとの仲間入りをしてはいけません。たとえ雇用が保証されなくても、この世が終わるわけでも陰鬱きわまる世界になるわけでもありません。結局、雇用が保証されない世界をなんとか生き抜いていくのは自分自身です。かつてそうだったように、雇用主が仕事を保証してくれる時代は終わったのです。

 自分が忠誠を誓う相手は自分自身でなくてはなりません。それではあまりに利己的だと思うかもしれませんが、会社に忠誠を誓わせようとする雇用主ほどではありません。成功したいと望むなら、安定した職場という概念を変えるべきです。安定した職場とは、本当は、どんな状況にも対応できる自分自身なのです。
 
 自分の創造性と創意工夫によって誰でも生き残ることができます。

笑える能力

 笑える能力は、充実した人生を送るための貴重な資産です。大抵の人は、自分がユーモアのセンスを持っていると考えていますが、実際にユーモアを示せる人はほとんどいません。私が出会った人々の中には、きまじめすぎて、せっかくのユーモア精神を台無しにしている人もいます。    アメリカの...