マズローの階層を昇る
ここ数十年間に、いくつかのモチベーション理論が展開されています。多分、最も有名なのはアブラハム・マズローの理論です。
人の欲求には階層があるというマズローの理論は、人生のさまざまなプロジェクトに取り組むモチベーションがどこからでてくるのかを説明してくれます。
欲求階層論は、三つの前提に基づいています。
1.私たちの行動を左右する欲求には、明らかな優先順位が存在する。
2.下のレベルの欲求が適度に満たされるまで、上のレベルの欲求は出現しない。
3.まだ満たされない欲求によってモチベーションを得る。
人間が追及する基本的な欲求は5つあります。下のレベルから淳に、その欲求を説明します。
●生理的欲求 身体の正常な働きに関連するもので、水、空気、食物、休息、性欲等に関する欲求
●安全欲求 危害から身を守ろうとする欲求で、危険、はく奪、脅威、不安から自分自身を守ること
●社会的欲求 愛情、仲間づきあい、友情に対する欲求、他者に受け入れられたいという欲求を反映する
●尊敬欲求 尊敬されたいという欲求。一般に、セルフ・エスティーム(自分を大切に思う気持ち)と他者からの尊敬という二つの分野に分けられる
●自己実現欲求 クリエイティブでありたい、自分の可能性を最大限に発揮したいという欲求
あらゆる人の欲求は常に変化しています。マズローが主張したように、現在の欲求が満たされると、別の欲求が生じ、この新しい欲求が私たちを支配します。
人生の始まりから終わりまで、私たちはいつも何かを欲しています。広告会社がこれを聞いたら、さぞ喜ぶでしょう。
私たちが自由時間を最も楽しめるのは、自己実現ができた時です。ただし、自己実現の段階まで達しても、完全に自己実現できたと感じることは決してありません。
完全に満足した状態は、死ぬほど退屈です。私たちは、完全に満足した状態で長くいられません。ある欲求が満たされると、次の欲求がとって代わろうと待ちわびています。
自分の欲求を満たすためには、まず、自分に何が必要かを知らねばなりません。
マズローはこう述べています。
「平均的な人々は、欲求を意識しているより意識していないほうが多い。しかし、適切なテクニックと見識のある人の助けがあれば、意識できるようになる。」
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