2019年12月11日水曜日

本当に欲しいもの

 人生で自分が欲しいものを手に入れるためには、努力と行動が必要です。自分にとってイミのない行動で時間を埋めても、充実した退職後の生活は実現しません。人生の質を高めるには、自分の欲求を知り、それを満たす最善の方法を見つけなければなりません。

 人生であなたが本当に欲しいものは何ですか?

 この質問は単純ですが、深遠な意味を持ちます。答えるのは、そう簡単ではありません。人生で最も難しいことの一つは、自分が本当に欲しいものは何かを発見することです。大半の人は本当に何が欲しいか分かっていません。じっくり時間をかけて考えてみたことがないからです。その代わり、他人からの期待に沿って自分の欲しいものを決めています。自分自身の欲求よりも、社会的基準の方が重要になっています。

 私たちは、他人の期待、社会の期待、広告主の期待、家族の期待、友人の期待に気を使いすぎています。新聞やテレビが伝えることを気にしすぎます。他人の期待があまりにも大きいので、自分が本当に望むものを立ち止まって考えなくなっています。



 さらにものごとを複雑にしているのは、欲求は風向きのように変わりやすいということです。欲求は隠されたニーズで形作られ、神秘的な力で形を変えられます。欲しいものがやっと手に入ったとき、もう欲しくなくなっていることもよくあります。

 欲しいものを手に入れようとしてもうまくいかないのは、何が欲しいのかはっきり分かっていないからです。目的地を知らないのに、正しい目的地に着けるわけがありません。自分の魂を探り、自分自身を本当に理解してはじめて、何が欲しいのかが分かります。そうすれば、退職後の生活を充実させる旅に出られます。

 私たちの多くは、自分の人生が一体何のためにあるのか、すっかり忘れてしまっています。子供の時には、何をすれば自分が楽しく、満足できるかがよく分かっていました。でも、大人になってからは、そんな子供の時の気持ちを押し殺して生きています。いつも自分の欲求や望みを諦めていると、人生は色あせ、何があっても心が動かされなくなってしまいます。

 自分がしたいと思うことを、あまりにも長く犠牲にしてきたために、それが何だったのか忘れてしまったのかもしれません。本当に欲しいものが分からないという人は、自分自身を発見するために時間と努力を惜しんではいけません。自分の欲求をはっきりさせることは、自分自身で、また、ほかの人の助けを借りてできるはずです。

 本当に欲しいものを発見するために、欲しいと考えるものを全部書き出してみます。そうやって目に見える形にしてから、それが本当に自分が望むものかどうかテストします。

 紙に書いたり、黒板に書いたり、パソコンに入力したりして自分が欲しいと思うものを記録します。そして、それについてじっくり考え、その望みがどこから来たのか明らかにします。自分自身がそう望むのか、それとも誰かに言われてそう望んでいるのか、はっきりさせることが重要です。

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