辞めようと思えば仕事はいつでも辞められます。
ただ、難しいだけです。難しいというだけで、絶対に無理だなと考えて、自分をごまかしてはいけません。何かをしたいなら、そして本気でそうしたいなら、できるはずです。代償は払わなければいけませんが、長い目で見ればその価値があります。子供のために、会社のために、自分自身のために。
仕事を辞めることを考えているなら、「仕事を辞めて、自分の身に起こる最悪のことは何か?」を自分に聞いてみましょう。最悪なことをはっきりさせてから、もう一度自分に聞きます。「それが何だ?」最悪のことが死につながるとか、不治の病に結びつくというのでなければ、「それがどうだっていうんだ?」と言ってみます。これで世界が終わるわけではありません。物事を適切な角度から見ましょう。マイナス面ではなくプラス面に注目します。そうすれば、人生は大きく変わります。
第一に健康を取り戻します。そして生きています。これからの人生にどんな選択肢があるか考えてみます。仕事がなくても、いろんなチャンスが開かれています。生活の安定については心配かもしれませんが、仕事を持っていても絶対安全だとは言えません。自分が生計を維持するための能力と創造性を持っている、と知っていることが最善の経済的安定です。
新しい仕事につくまでの間にできる素晴らしい活動について考えてみます。全財産を売り払い、そのお金を持って世界を旅してもいいです。中国、ブラジル、メキシコ・・・。スペインに行って絵を描いてもいいし、書く事を夢見ていた本を書いてもいいです。朝十時まで寝ていても構いません。もちろん、仕事に戻るときが来たら、以前よりもずっといい仕事に就くこともできます。自分で自分のクビを切り、経済的になんとかやっていけるなら、次の仕事に就かないで生きていく人もいます。多くの人々は会社をやめると、自己評価が高くなります。経済的に働かざるを得なかった人も、会社に戻るのは気が進まなかったと言っています。
仕事を辞めることには、常にリスクが伴います。価値あるものには、リスクがつきものです。それに、遅かれ早かれクビになる運命かもしれません。安全な会社など無いのだから、会社が自分を追い出す可能性は高くなってきている。でも、自ら仕事を辞めれば、仕事のない状況を自分でコントロールすることができます。今後再び仕事を失うような状況が生じたとき、コントロール能力は高くなっています。
仕事の機構に組み込まれるということは、退屈でわびしく、活気のない時間を一日八時間から十時間過ごすことを意味します。仕事が私たちの魂や体、精神を損なうようになったあ、次の仕事があるか否かにかかわらず、仕事を辞める時です。仕事のためであっても、犠牲にしてはならないことがいくつかあります。私たちの尊厳と個人としての価値は、その筆頭に来るものです。自由が危険にさらされているのなら、職場からすぐに逃げ出すべきです。仕事のために払われる犠牲が、人生の楽しみを損なうなら、その仕事にはそれだけの価値はありません。

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