2019年11月22日金曜日

ノスタルジックな気持ちに打ち勝つ

退職後は、仕事をしていた時は、良かったなと思います。

これは、仕事のことについて、私たちは良かったことはよく覚えているけど、悪かったことはどんどん忘れるからです。

仕事をしている時の高揚感、成功体験はどうも忘れがたいです。
特に男の人に多いかもしれませんが、仕事は生活のためというより、情熱や野心、向上心、やりがいなど、仕事がまさに命、自分の代名詞であるかのように考える人も中にはいらっしゃるんじゃないでしょうか?

仕事で素晴らしい実績を上げ、年収もそこそこ貰って、肩書きも年々格好がつくものになると、自分の職業が自分の一番の説明になっていきます。

例えば、「山田太郎、〇〇会社副社長」これが、自分。
退職したあとは、ただの「山田太郎」になってしまいます。
それが耐えられない人もいます。だから、「山田太郎 元〇〇会社副社長」なんて言っちゃう。
昔の輝いてた自分が手放せなくなっちゃってるんでしょうね。


でもこの機会に、仕事に対するノスタルジアを克服しよう

ノスタルジアが見せる過去は本当の過去ではない。      ――無名の賢人

仕事を辞めたことは幸運だったと感じるべきです。
よく考えてみると、仕事は良かった点だけではないはずでした。

職場が嫌だった理由を思い出してみます。
 
・パワハラが酷かった。
・セクハラがあった。
・通勤時間が長すぎた。
・夜勤や残業で体を壊す。
・先輩が尊敬できない。
・仕事ができないのに、自分より給料が高い人がいる。
・愛想笑いばかりしている。
・何に役立つか分からない、不必要なメモや付箋を重視している。
・誰も読まない報告書が回覧されている。
・意味もない、長ったらしいテープ起こし作業がある。
・何も決定しないのに長々と続く会議がある。
・5000円も取られる飲み会に参加しないといけない。
・飲み会に出席しないのに寸志でお金を取られる。
・飲み会では、その場にいない人の悪口のオンパレード。
・タバコ臭い人と働かなくてはならない。(タバコを吸う人であれば、好きな時間に吸えない)
・上司が役員に言うことと、部下に言うことが違う。
・休暇を自由にとらせてくれない。
・有給をとるのに、理由を説明させられる。
・ルーティングワークばかりで退屈。
・少しのミスをすると、報告書と反省文の提出で追い詰められる。
・効率よく働いている人も、ずっとおしゃべりしている人も給料や帰る時間は同じ。
・部下の努力やアイディアを自分の手柄にする上司がいる。
・やる気がなく、ずっと世間話をしている部下がいる。
・勤務中、平気で居眠りをしている上司がいる。
・アイディアを出しても、事例が無いと却下される。
・変化を認めない雰囲気があり、誰も何も考えることをしない。
・エアコンが正常に作動せず、いつも暑すぎるか寒すぎる。
・常に嫌いあっている職員がいて気を遣う。
・一日中、パソコンの前に向かっており、視力が悪くなる
・仕事に対するモチベーションが上がらない。
・やりがいを感じない。
・自分の仕事が何の役に立っているか全く分からない。
・毎日上司の機嫌を伺いながら提案をしなければならない。
・昇進のために媚びを売る連中と一緒に働かなくてはならない。
・性別や独身でいることによる陰口や差別がある。


少し考えただけでも、私の職場ではザザっとこれだけあがってしまいます。
あなたも昔の職場や今の職場が、以上の項目に当てはまる部分があるのに、まだ懐かしくノスタルジックな気持ちになってしまうのだったら、私のように精神を病んでしまっています。
鬱病になっても決してはおかしくはない、そんな職場から脱出できるのが、退職です。



今、そんな職場で働いていないのなら、最高に幸せなことです。
退職って幸せ。

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