2019年12月22日日曜日

自分の使命

 自分の使命は何でしょう?

 成功した人が幸福なのは、自分の使命を持っているからです。毎朝、起きるのが辛いなら、まだ自分の使命を見つけていない証拠です。人生において重要な使命を持つことは、真に生きていることを意味します。使命があれば、毎朝、これからの一日に興奮と情熱を感じます。雨が降っていようが雪が降っていようが、カンカンと日が照っていようが、早く動き出したくてたまりません。自分の使命は、魂によって定められる人生の務めです。自分の真髄であり、この世に生まれた理由です。



 ベビーブーム世代の多くが中年の危機に悩んでいるのは、自分の情熱に従ってこなかったからです。1980年代には、大抵の人は高給の仕事を追い求め、過剰なものに彩られたライフスタイルを送ろうとしました。彼らは、いわゆる仕事上の成功は得たかもしれません。出世のハシゴを登りつめ、大量のものを買い込みました。でも、結婚生活は風前の灯で、子供たちは非行に走り、自分自身も過剰なストレスと不満に悩んでいる可能性が大きいです。

 自分の使命を見つけ、情熱をもってそれを追求することに時間と努力を使えば、自分の人生はもっと実り多いものになります。自分の使命をないがしろにすると、不満がつのります。好きなことを避けていると、精神が混乱し、体は不調になります。本当の興味や欲望をおさえつけていると、人生の痛みや不満をまぎらすために、アルコールやドラッグ、仕事、テレビなどの中毒になりやすいです。

 個人の使命は、単なる目標よりも高いレベルにあります。会社の本部長になるというような目標はいったん達成してしまえば終わりです。でも、環境汚染を減らして世界を住みよい場所にする、というような個人的使命は、高いレベルの務めであり、全人生を通じて追求することです。

 誰でも、人生の使命を見つけることができます。個人の使命は仕事を通じて果たすこともできますが、いつも仕事に関係するとは限りません。ボランティア活動や娯楽、趣味など自由時間の活動を通して果たせる場合もあります。人生における究極的な使命は、自分の関心、意味のある人間関係、仕事、自由時間の活動など人生の多様な面の組み合わせを通じて果たすものかもしれません。

 また、自分の使命は、お金儲けとは何の関係もありません。使命を果たすということは、自分の才能を活用して、世界をよりよくすることです。その結果、自分の人生も充足し、幸福なものとなります。才能を使って使命を追求していると、副産物が生まれることがあります。お金を稼ぐことも、その副産物の一つです。

 個人の使命は、自分の価値観と関心に強く結びついています。また、自分の強みと弱みによって決定されます。お金儲けだけが目的の仕事や、暇つぶしのためだけの活動は、個人の使命とは言えません。個人の使命は、この世界によい変化をもたらすものです。自分の努力によって、人類が何らかの恩恵をこうむります。それぞれの使命は、他人の尺度から見ればささやかなものかもしれません。

 自分の個人的な使命は、自分自身と周囲の世界とを緊密に結びつけます。ゆっくり時間を取って、次の質問に答えてみましょう。そうすれば、自分が追求したいと考えている使命が明確になります。

1.あなたが情熱を傾けるものは何?
2.あなたの強みは何?
3.あなたのヒーローは誰?
4.あなたが発見したいこと、学びたいことは何?

 以上の質問に答えれば、使命追求のスタートラインに立つことができます。自分の最も深い部分にある欲望に触れるとき、それは自分の使命とつながっています。

 自分の使命を発見するのは、他の誰でもない、あなた自身です。

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