2019年12月16日月曜日

退職とプレゼント

退職時のプレゼントについて

 自分が退職する時、若しくは誰か周りの人が退職する時、退職祝いのプレゼントは何がいいだろうか考えてみました。周りの人というのは、自分の親族でもいいし、会社の上司や同僚でも構いません。退職の時に何をあげたら喜ばれるのか、何をもらったら嬉しいのか、あなたはどうでしょう。



 私自身が退職する時は、現金をいただきました。いただけると思っていなかったので、びっくりしながらも断れず受け取ったと言った方がいいかもしれません。しかも、会社の親睦会費等の規則で決められているものというより、ご好意でいただいたものなので、驚きました。実際に、働かなくなることで収入が無くなるわけで、私にとっては物をいただくより、すごくありがたかったです。

 定年退職する人にとっては、プレゼントは物の方が思い出になり、いいのかもしれません。職場で、定年退職する上司へ、その上司の趣味の絵画を渡したこともありました。また、ボールペン収集が趣味の方へは珍しいボールペンを送ったこともありました。その個人個人で欲しい物があると思いますので、先にリサーチをしておき、用意しておくのが一番です。率直に退職祝いは何がいいか聞くという手もありますが、なるべならサプライズで渡した方が渡す方も渡される方も、感慨深いものがあります。現金の方がいい、現実的な定年退職者もいるでしょうが、自分の一番輝いていただろう仕事の仲間から最後にもらった贈り物は、いい思い出になると思います。

 反対に、病気で退職する方や、リストラで退職する方は、すぐ明日から生活がかかっていますから、退職祝いは、現金の方が喜ばれると思います。切羽詰っている人もいますから、思い出に浸っている場合じゃないです。

 何を贈ればいいのか、さっぱり検討がつかない場合は、カタログギフトがオススメです。贈られた本人が自分に必要なものを選べますので、「この退職祝い、必要ないわ」と思われる心配が無いです。結婚式の引き出物なんかでもカタログギフトは、私はすごくもらって嬉しいです。ありきたりのナイフフォークセットや、いらない茶碗なんかをもらうより、選ぶ楽しみもありますし、結婚式が終わって重い引き出物を持って帰るのは苦痛なので、カタログギフトだと軽いです。自分の需要に応じて選べることはすごくありがたいことです。

 また、一番大事にしなくてはいけないことが、あります。退職する人に向けてかける言葉です。退職する時というのは、本人にとっては人生の一大事ですので、すごく神経が過敏になっています。定年退職ならいざ知らず、本意では無く退職する場合なんて尚更、神経過敏です。少しのことで泣いてしまうかもしれませんし、少しの言葉でこの職場で働いて良かったな、この人たちと働けて幸せだったなと、それからの退職後の人生ずっと心の中を占める瞬間になるかもしれません。

 私自身、最後に職場に行って、挨拶したときの職場の皆さんの反応や言葉を一言一句覚えていたりします。悲しくて泣いてくれた先輩や、寂しいと言ってくれた同僚にはすごく嬉しい気持ちになりました。反対に、退職に反対してきた上司や、私の後の欠員について心配して私に聞いてくる人もいました。十人十色だなと思いました。残念ですが、その時にいい印象がなかった人は、今までどんなによくしてくれていた先輩でも、ちょっと見方が変わってしまいました。

 自分が退職する場合、もうその人とは会わないであろう最後の瞬間というのは、大事にしたほうがいいと思います。会社がブラック企業だったり、上司がパワハラ男だったりする場合は、退職届を投げつけて、言いたいことを最後だから言ってしまいたい気持ちもあるかもしれません。でも、立つ鳥跡を濁さずで、今まで我慢してきたんだから、最後の日一日ぐらい我慢して、いい自分を演じればいいと私は思います。その方が私は後悔しないからです。言いたいことを言ってしまった後は、すっきりするかもしれませんが、「あんなこと言わなければ良かった」と私は後悔するタイプなので、最後まで猫かぶっていたかったんだと思います。

 だから、言葉って大切なんだなと感じます。言霊と言いますが、本当にそのとおりです。自分が弱っているときにかけられる言葉っていうのは、すごく小さなことでも引っかかったり、大げさにとらえがちです。いい言葉でも悪口でも、一生忘れられない言葉になるかもしれません。

 退職する人には、プレゼントと共に、いい言葉もプレゼントしてあげて下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

お金は問題を増やすもと

  1995年4月、英国国協会のリヴァプール主教が英国政府に対し、宝くじを見直すように求めました。特に、賞金をもっと少額にするよう示唆したといいます。これは、ある男性が約15億円の賞金を取り損ねたと思って自殺した、という事件に対する主教の反応です。この男は、リヴァプールに住んでい...