退職する時に損しないための有給消化とお金
退職する時、有給は消化できるの?
失業保険はもらえるの?
退職金はもらえるの?
退職するタイミングは?
退職する際の、有給休暇の消化と、失業保険やその他のもらえるお金について説明します。
1.有給休暇について
労働者の権利として、退職時、有給休暇を消化することを主張できます。
有給休暇は、法律上、申請すれば取得できるため、会社は有給休暇の消化を原則、拒否できません。
私もたんまり残っていた有給を全て消化して、有給が切れた日を退職日にしました。
勤めだして6ヶ月以上勤務していて、労働日の8割以上出勤していれば、有給休暇は取得できます。
有給休暇の申請を会社は原則断ることができませんので、堂々と申請して全ての日数を消化してから、退職しましょう。
場合によっては、残っている有給休暇を買い取ってくれる会社もあるようですが、法律上の規定は無いので、有給は消化してから退職することを前提に考えましょう。
2.失業保険について
自己都合で退職しても、一定の条件を満たした場合、「会社都合退職」扱いで失業保険を受給できます。
失業保険は、自己都合で退職した場合は、「自己都合退職」、会社都合で退職を余儀なくされた場合は「会社都合退職」として扱われます。
そして、どちらの扱いになるかによって、失業保険の受給できる条件や期間が変わってきます。
・自己都合退職・・・失業保険の優遇なし
・会社都合退職・・・失業保険の優遇あり
会社都合退職になる条件
①特定受給資格者の「解雇等」にあたる条件
・長時間残業が続いていたための退職
・賃金の未払や減額による退職
・労働契約の締結や更新時の理由による退職
・上司からのパワハラでの退職
・会社からの退職勧奨
・会社の都合で3ヶ月以上休業が続いた
②特定理由離職者にあたる条件
・契約更新時の理由による退職
・健康の理由による退職
・家庭の事情による退職
これらの条件を満たしていれば、「解雇」「倒産」などの、会社都合による退職ではなくても、会社都合退職と同様の優遇を受けることができます。
会社都合退職扱いで失業保険がもらえると、
・失業保険を受給しやすくなる。
・退職直後から失業保険が受給できる。
・失業保険をもらえる期間が長くなる。
というようなメリットがあります。
3.未払い残業代を請求について
未払い残業代は、2年前の分まで遡って請求できるので、請求前に自分で証拠集めをします。
しかし、注意しないといけないのが、管理職は残業代がでない、基本給に残業代も含んでいると会社に言われてしまうことですが、実際には残業代が発生する可能性が高く、未払いが認められると残業代を取り返せることがあります。
証拠集めとしては、
・給与明細
・タイムカード
・シフト表
・会社のパソコン利用履歴
等があります。
4.退職金について
退職金はいくらもらえるでしょうか?
大学卒業後、すぐに入社し、普通の成績で勤務した場合の退職金を見ると、30代でも100万円以上支給されるというデータがあります。
でも、勤続年数が短いとたいしょくきんを受給することができない企業も多いため、まだ就職・転職して日が浅い人は要注意です。
5.退職のタイミング
退職を決めて、一番迷うのは、退職のタイミングです。
有給休暇が消化しきったあとと考えるのがいいと思いますが、できるなら、
退職は、ボーナスをもらってから退職するのがおすすめです。
就業規則に、賞与の支給要件として、「支給日に会社に在籍していること」などが記載されている場合は、支給前に辞めてしまうと賞与をもらうことができないという事例があります。
でも、あと少しでボーナスっていう時期なら、絶対ボーナスを貰ってから退職した方がお得です。
私も、冬のボーナスをきっちりといただいて辞めました。
いろいろな個々の事情で、退職のタイミングは難しいと思いますが、せっかくならボーナスをもらいましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿